guitar & so on

クラシックギターのことと、日常や趣味のことなど、ささやかだけど楽しい雑感をいろいろしたためています。

水菜のおかず

寝る前にいつも軽い本を読みます。
子どもの頃は、すごいわくわくするかなりな長編を夜更かしして読むのが楽しかったものだけど、もう何年も、どこからでも読み始められて、眠くなったらそのまま眠っていい、感情が揺さぶられない本ばかり選んで読んでいます。主にエッセイ。もしくはマンガ。図書館にも行かれないので、そうすると、何度も読み返した本をまた読む。そういう意味でとてもコスパがいいのは、村上春樹と三浦しをんのエッセイ。二人とも小説はちょっと苦手です。村上春樹は心をかき乱し過ぎるし、三浦しをんは乱さなさ過ぎる。でもエッセイは二人とも違った意味でものすごく面白い。くりかえし読んでます。


何度も読んだつもりだったけど、先日、村上春樹が水菜について語っている文章に遭遇。


曰く、水菜は最近海外でもけっこうポピュラーで、ボストンでもミズナという名前で売っているけど、皆食べ方が分からずとりあえずサラダにでもしてるみたいだ。でも、もともと京野菜だし、うちでは油揚げと一緒に炊いて食べていた。(文章は再現ではないです)


がーん!
糖質制限のメニューもレパートリーに入れたいこのごろの主婦として、この文章は心に強く響きました。水菜とおあげのたいたん!!!


村上氏もご指摘の通り、うちでも水菜は、家で作る海鮮丼の、どんぶりの1/5を占めるくらいの飾りに過ぎなかった。なんならなくてもまったくどうでもよかった。スーパーの棚には、いつもお安くどっさりあるけど、生で食べてそんなにおいしいものでもないし興味が湧かなかった。そして、甘辛く煮るという発想が全然なかったんだけれど、おあげとだったら、ふんわり甘いおあげとだったら、あのしゃきしゃきの食感とほろ苦さが、ものすごくマッチするはず。なにより私はおあげを心から愛しているのです。


チャングム!並みに!?味覚を描けると自負している私は、翌日さっそくスーパーで水菜を買い求めて、秒で調理しました。何しろ火の通りもはやいものでね。

かさ増しに焼き豆腐もいれてみました。


おいしいわ~!
そしてヘルシーでお安いわあ~!
ハルキ、ありがとう!お気に入りのレパートリーができました!


でも、家人の反応は何もない。まあ、まずいと評価されないだけ良しとします。おふくろの味ってそんなもんよね。まずくもおいしくもないな、と思って食べてるけど、社会に出て、色んな外食をすると、そのおいしさに気付くってもんです・・・?
いやでも、私の母の料理は、ほんとに9割がた、まずくもおいしくもないな。むしろまずいな・・・・・おいしかったものも、いくつかあるけれど・・・
今私が作ってるのは、母の味と言うより、それを土台にした私の味なのかな^^;;;