guitar & so on

クラシックギターのことと、日常や趣味のことなど、ささやかだけど楽しい雑感をいろいろしたためています。

昔の本を読んでいます

きょうも、からっとしたさわやかないい天気。でも明日から関東も梅雨だって。テレビで言っていた。今日のお天気を無駄にしないようにって。と言われても、昨日、今日提出の仕事が来ちゃったし、出かけるのは夕方からの買いものと娘の歯医者なので、それまでは出かけない。洗濯しかないか・・・・め・ん・ど・く・さ・い・な!!


そうだ・・・ベランダに椅子を出して読書でもしようかしら。今読んでいるのは、

「都市と星」
アーサー・C・クラーク


ステイホームの間、娘はずっとドラマと嵐の番組の録画ばかり見ていた。
学校や部活がなくて、可哀そうに思って好きにさせていたけれど、3か月もの間彼女は、中学生だというのに1冊の本も読まなかった。その事実に愕然として、私の蔵書を(あしながおじさんとか・・・太陽の子とか・・・)与えたんだけれど全然読めないようで、好きな本を買いたいというから、おととい、ブックオフに娘と行ったのでした。


娘は、今どきの泣ける小説が好きなんだ。私は実は日本の小説は全然受け付けない。なんというか、さして深くもない心の中や、どうでもいい所作の描写が細かすぎて、しかも、え、こんなんで?的な出来事がきっかけでご都合主義的に話が展開したりするので・・・・・(毒吐いてすみません・・・)


そして、上手いと言われる人の作家の小説は、本当に何年たっても重く心に残るので、それも辛い。読後感が重いともてあましてしまう。
だから、私の好きなのは、人間ドラマではなくて、ミステリーやSFやファンタジーで、基本謎解きで、主人公にも思い入れができて、ご都合主義でない完璧な設定と、おおーっそうくるか!そうだったのか!という大きな驚きがあるもの。


そんな偏狭な読書傾向があるので、なかなか本選びは難しいの。


娘には角田光代と、あと彼女の好きなライトノベル系の軽い本を買いました。
八日目の蝉は、新聞に連載していたから、読みたくなかったけどうっかり読んでしまっていたわ。そして毎朝、ちょっと重い気分になったものよ・・・角田光代は上手いと思います。私は読まないけど。エッセイはいくつか読みました。こちらは楽しかったです。


私もたまには何か、と思って棚を見ていたら、アーサー・C・クラークの新訳版があったので買ってみた。


クラークと言えば2001年宇宙の旅。私がSFにはまっていたのは中高生のころだったけど、(70年代後半から80年代前半)ホーガンとかハインラインとかスタージョンとか。もう今は誰もSFなんか読まないね・・・昔はワクワクしながらよく徹夜をして読んだものよ。そんな中でクラークはなんというか、とても形而上的な雰囲気がして、難しそうで敬遠していた。でも新訳なら読みやすいかもしれず、大人になったから、捉え方もちがうかもしれない。



・・・今、2/3まで読み進んでいます。
なんかもう、めくるめくような未来の都市と社会システムの描写が想像を絶していて、
どうして1950年代に、詳細にわたってここまでリアルなコンピューターの存在を想像できたのか、そこに過去の歴史の謎がからんできて、すごく面白いです。この先どこへ連れて行かれるのか。


高校生だったら、一気に読めただろうな・・・
でも集中力が弱くなっているので、一日の終わりにはやっぱり軽いエッセイを読みたくなり、いやいかん!世界が変わってしまう!と思って読まずに我慢しています・・・?


日のあるうちに仕事が終わったら、気持ちいい風に吹かれながらベランダで続きを読みたいと思います。